弁護士法人 都大路法律事務所 代表社員・弁護士
安保 嘉博さん
Yoshihiro Abo

NICE ON 2月号【Vol. 412】

今回のゲストは弁護士法人 都大路法律事務所 代表社員・弁護士の安保嘉博さんです。インタビュー中、一つ一つの質問にご自分で用意されたメモをご覧になりながら答えていただく様子を拝見するにつけ、僭越ながら日頃の誠実なお仕事ぶりが推し量られるようでした。ただ、その柔和な表情からは微塵も感じられませんが、依頼者の人生を左右するかもしれない責任重大なお仕事がら、そのストレスたるや私たちの想像を遥かに超えるものと思います。ぜひ、ご趣味のゴルフで日頃のストレスを少しでも軽減していただければと感じました。

取材日:2017年1月16日/場所:弁護士法人 都大路法律事務所


弁護士業務について

先生が弁護士になられたのはいつ頃でしょうか?

安保 大学を卒業した年に弁護士試験に合格し、2年間の修習生生活を経て1981年、26歳の時に京都弁護士会に入会し、弁護士人生をスタートさせました。

26歳というと、とてもお若くていらっしゃいますね。

安保 当時は京都では最も若い弁護士と周りから言われていましたが、それから36年が経過して私も今年62歳になり、いつの間にかベテランの域に達しました。

弁護士になられてすぐに独立されたのでしょうか?

安保 5年程度は他の事務所で修業させていただいて、1986年に独立しました。そして2006年に事務所を法人化して弁護士法人都大路法律事務所を設立し、代表社員をしております。

現在は何名の弁護士の方がおられるのでしょうか?

安保 私を含めて4名です。そのうちのひとりは私の妻で23年のキャリアを持つ共同代表弁護士です。あと二人はキャリア8年と1年の男性の勤務弁護士です。

業務内容についてお聞かせ下さい。

安保 民事、家事、刑事、行政と幅広い分野の案件を取り扱っております。現在取り扱いが多い業務は個人の依頼事件では相続、離婚、子供などの家族問題と交通事故、建築紛争、まれに医療事故などの損害賠償請求事件です。顧問先を始めとした企業様からの依頼事件では労働問題、契約書作成、債権回収など商取引、事業承継等事業を巡る法律問題全般です。海外との取引や商標、著作権など知的財産権の事案など特殊な専門知識が必要な事件については、それに詳しい大阪弁護士会の友人の事務所と協力しています。
私個人としましては、若い頃から弱者救済、消費者の権利、公正取引実現に向けた活動に情熱を傾けておりましたので最もやりがいを感じるとともに私の弁護士活動の中核をなすのが民事事件の訴訟(裁判)の代理業務です。丹念に証拠を集め、依頼者を始めとした関係者から事情をお聞きして事案の真相を明らかにし、反対尋問で相手方証言の虚偽を明らかにして証拠と論理で裁判官を説得する。その結果、納得がいく判決を得られた時は弁護士冥利に尽きますね。

先生は兵庫県のご出身で京都大学法学部へ進まれて、そのまま京都で弁護士活動をされておられますが、京都への特別な思いがおありなのでしょうか?

安保 やはり、歴史と文化のある魅力的な街だと思いますので、できればここで仕事をしたいなという思いは学生の頃から持っていました。

京都で仕事をさせていただいている私としましてもちょっと誇りに思わないといけないですね(笑)。
お話しは変わりますが、海外と比べて日本の弁護士の人数が少ないということはよく伺いますが、先生はどのようにお感じになりますか?

安保 確かに以前は少なかったかも知れませんね。私が司法試験を受験した頃は、一年間に全国で500人足らずしか合格者がいませんでした。お歳をめされて引退される方と大体同じ人数のために全体的に増えないんです。当時は京都府でも180人程度しか弁護士がおられなかった。しかし、ここ10年来の司法改革によって今では全国で38,000人、京都府でも750人程度に増えてかなり海外並みにはなりました。

先生が受験された頃はかなり難しかったわけですね。

安保 競争倍率が60倍くらいだったと思います。

それは凄い。弁護士の方が少ないということは、気軽に相談することも難しかったのでしょうね。

安保 そうですね。ただ、今は身近なところに弁護士がいて非常にアプローチしやすくなったと思いますよ。

法律事務所のHPもよく見かけますものね。先生の事務所のHP(http://www.miyakooji-law.com)でも少々伺いにくい費用の目安のことなど丁寧に説明されていて、とてもわかりやすく依頼者目線の姿勢が感じられます。

安保 ありがとうございます。市民サービスという点では全体的に非常に環境がよくなってきたと思います。

いざという時にとても心強いですね。

ゴルフライフのこと

ここからは安保先生のゴルフライフについてお伺いしたいと思います。ゴルフを始められたのはいつ頃でしょうか?

安保 32歳の頃ですので、30年程前ですね。

お仕事柄ゴルフをなされることも多いと思いますが、どなたとラウンドされることが多いですか?

京都法曹ゴルフのコンペにて

安保 同業者も多いですが、最近は私が所属する京都ゴルフ倶楽部の2つの同好会で月に1回行なわれるコンペに参加しています。あとはロータリークラブや顧問先のコンペなどにも参加しています。

現在はどのくらいのペースでラウンドされておられますか?

安保 年間25~30ラウンドぐらいでしょうか。

その中で印象に残っておられるコースはございますか?

安保 昨年(2016年)の春に行った、ハワイのMAKAIゴルフクラブは非常に緑豊かなオーシャンビューの美しいリゾートコースでとても印象に残っています。

どのあたりにあるのでしょうか?

MAKAIゴルフクラブ(ハワイ)

安保 ハワイの一番北のカウアイ島のノースショアという町にあります。セントレジス プリンスヴィル リゾートというホテルに隣接していて全米でも屈指の名門ゴルフ場らしいです。

そこでの思い出のエピソードがあればお聞かせ下さい。

安保 その時はアメリカ人の方と一緒にラウンドしたんですが、その方は180㎝くらいの長身で髭を蓄えられていて、いかにも飛ばしそうな風貌で少々心配になっていたんです(笑)。ところがドライバーを打ってみると私とほぼ同じか、むしろ私の方が飛距離が出たくらいでとても安心しました(笑)。

ゴルフは力だけではなく技術などの要素も必要ですからね。

安保 そうかもしれません。外人の方へのコンプレックスが少し克服できたという点では非常にいい経験でした。

セントレジス プリンスヴィル リゾート

海越えのティーショット(MAKAIゴルフクラブ)

ということは、先生のお得意のクラブはドライバーということでしょうか?

安保 そうですね。昔からドライバーに関してはわりと安心していて、220~230ヤードは飛ばしていました。しかし、60歳を過ぎてからは少しずつ飛ばなくなってきましたので、アプローチとかフェアウェイウッドなども練習しないといけないなと思っています(笑)。

今までのベストスコアをお聞かせ下さい。

安保 82です。蒲生ゴルフ倶楽部でした。

先生はゴルフを始められて約30年ということですが、よかったなと思われることがありましたらお聞かせ下さい。

安保 私はあまり社交的なほうではないのですが、ゴルフのおかげで人間関係がとても広がりました。そのことは非常によかったと思います。

それは仕事の面でも随分役立っておられるのでしょうか?

安保 そうですね。全く知らない方でも一日一緒にラウンドすれば、次にお会いしたときには共通の話題があって打ち解けやすくなるように感じます。

先生にとってゴルフの魅力は一言で言うとどのようなことでしょうか?

安保 難しいですね(笑)。ただ、上手くスイングができて、思い通りにボールが飛んで行った時の爽快感が一番の魅力でしょうか。

わかります。その爽快感があるから、また行こうかなという気持ちにもなりますよね。先生は同好会に入っておられるとのことですが、月例杯などの競技会にも出られるのでしょうか?

第3回「京都調停ゴルフ」 優勝トロフィー

安保 競技会は少々苦手で(笑)、勝たなければいけないと思うとかえってストレスが溜まってしまいそうな気がします(笑)。ただ、裁判所の調停委員による「京都調停ゴルフ」の第3回大会で優勝したことがありまして、その時はとても嬉しかったですね。

先生の場合は、競技志向と言うよりもエンジョイゴルフと言ったかたちでしょうか(笑)。

安保 そちらのほうだと思います(笑)。

これからもゴルフをエンジョイするためには、体力が必要だと思いますが健康法であるとか健康維持のために日頃心がけておられることはありますか?

安保 ジムに週1~2回通って、筋トレだとかウォーキングなどをしています。また、極力無理はしないようにして、睡眠時間はしっかり取るようにしています。

ジム以外でも日常的に歩かれたりしておられますか?

安保 なかなか難しいですね(笑)。自宅から事務所までは妻と一緒に車で通勤しているんですが、途中で私だけ降りて歩いた方がいいかなと思うこともありますが、なかなか・・・(笑)。

ただ、ゴルフ場では気づかないうちに結構歩いていると思いますのでそれがいいのではないでしょうか?

安保 そうですね。やらなければと思うとまた、ストレスが溜まってしまうかもしれませんね(笑)。

それは困ります(笑)。最後になりましたが、今後の目標をお聞かせ下さい。

安保 ゴルフに関しては上級者だとかシングルになろうとか、あまり考えていません。かといって皆さんのご迷惑になるのも考えものですので、中庸がちょうどいいのではないかなと思っています。仕事もゴルフも中庸をよしとしてやっていきたいと思います。

座右の銘などはおありですか?

安保 特にありませんが、その時々の年齢とか自分の置かれた環境などに合わせて、自分が最も欲していることをやっていくことが一番いいのかなと思っています。

それがストレスフリーな人生を送る秘訣かもしれませんね(笑)。
本日はありがとうございました。

弁護士法人 都大路法律事務所 代表社員・弁護士
http://www.miyakooji-law.com
安保 嘉博さん

Profile
京都市左京区在住
1955年(昭和30年)1月5日生まれ 満62歳
●ゴルフ歴  約30年
●所属コース 京都ゴルフ倶楽部
       メイプルヒルズゴルフ倶楽部
●ハンディ  20(京都ゴルフ倶楽部)

■ 登録・解除フォーム

ご登録されたいE-mailアドレスを入力し、ご希望の項目ボタンを押してください。