心からゴルフを楽しむ7つの習慣

NICE ON 11月号【Vol. 433】


心からゴルフを楽しむ7つの習慣

ゴルフシーズン真只中ですが、皆さんのゴルフの上達状況はいかがでしょうか?
ゴルフを何の為に行なっているのか?今回はその辺りについて明確化してみようと思います。ラウンドの心構えや練習の内容、ゴルフが皆さんにとってもっと価値あるものになるかを検証して、これからのゴルフライフが豊かになる様にしていきましょう!

① 目的や目標を持つ

皆さんはどんなきっかけでゴルフを始めましたか?その時どんな気持ちでしたか?
実はその後のゴルフの取り組み方で成長率は全く異なります。大切なことは、出来るか出来無いかを考える前に「どうなりたいか」を明確化することです。そして、この目標を達成する期日を「いつまでに」を明確にしましょう。
目標は、出来るだけ具体的な方が良いです。例えば「100を切る」なんていうのはありがちですが、良い目標です。 「上手くなる」という目標を掲げる方がおりますが、具体的ではないので意識の焦点が絞り辛くあまり良い目標とは言えません。
以前レッスンに来られた方は「仕事以外で、息子にお父さんの頑張っている姿を見せたい!」という方がおられ、この方は見事全国大会出場を果たしました。
目標設定に必要なことは自分がワクワク出来ているかです!
目標を明確にすることによって練習したくなる状況を作ることです。
ゆっくりで良いので是非考えて見て、行動に移してください。

② 目標を共有できる仲間を作る

ゴルフには一緒にプレーする同伴者や練習したりする仲間がいると思います。出来るだけ自分の目標や目的を理解し応援してくれる仲間がいるか?は大事なポイントになります。目標をけなしたり、反対する人たちと一緒に行動していることはマイナスに働いてしまいます。
お互いを尊重しあって切磋琢磨出来る仲間がいることは、お互いに成長することができますので、是非よく考えてゴルフ仲間を選んでみてはいかがでしょうか。

③ 練習のための練習をしない

練習といっても色々あります。ゴルフ練習場に行かれる方が多いと思いますが、ゴルフ練習場ではマットの上から打つことが多いですね。ゴルフコースとは全く違う環境で練習していることになります。このため芝とマットの勘違いを生んでしまうことがよくあります。
ついついボールを綺麗に打つことだけに意識がいって手打ちになっている方をよく見かけます。体の使い方をしっかり意識してターゲットを狙ってスイングする様にしましょう。正しいスイング理論に基づいて練習するのは当然のことですが、その中にもコースで必要な要素をしっかり入れて練習しましょう。ボールを高く打ってみたり低く打ってみたり、右に曲げたり左に曲げたりとイメージしながら楽しんで練習してみるのもオススメです。
または、片足で打ってみたりするのも不安定なゴルフ場の環境を考えればとても有効な練習と言えます。試してみましょう!

④ リズム・テンポを大切にする

ここで言うテンポは、スイングテンポだけでなく、ラウンド全体のテンポも含みます。18ホールを回るテンポ、ターゲットを決めてからフィニッシュまでのテンポが良いか悪いかは、スコアに直結します。
良いテンポとは、気持ちよく歩くスピード、流れのある動作と言い換えることができると思います。
常に流れのある動作、常に次の次を考えて行動することがテンポの良い18ホールを作り出します。皆さんも意識して取り組みましょう。

⑤ 自分の長所にいつも向き合う

練習では欠点を見つけ、そこで修正ポイントを治していくことは当然大切なのですが、それ以上に大切なことは自分の長所を見つけ、伸ばすことです。
小さい頃から我々日本人は、みんなと同じ行動をすることが重んじられて来ました。しかし、ゴルフをする時ぐらいは、自分を芯から見つめ、時間をかけて長所を見つけ出す意識をする様にしましょう。
このポイントは、一番大切かもしれません!

⑥ 心と体の両方を育てよう

ゴルフはメンタルスポーツとよく言われます。メンタルとは、「心」「精神」などを指します。では心とはなんでしょう。心とは「脳が働いている状態」を指します。つまり、「メンタルを強くする」とは、「脳が働いている状態をコントロールする」と言うことになります。脳の働きをコントロールする為の第一歩は「気付く」こと、ジャストノーティス(ただ気付く)することです。スイングでミスがあってもあれこれ考えず、次のショットを心地良く、ストレスの無いプレーをすることです。過去にとらわれず何も評価をしないで、今の脳の状態にただ気づくことを訓練しましょう。ほとんどの人は慣れて無いので難しいと言います。あるものをあるがままに気づく訓練をしてみましょう。そうすると、自分が今ある状態がとても幸せになって、心つまり脳の働く状態がシンプルになります。

脳が疲れたり、頑固になっている人は心の状態も良くないのですが、もう一つ悪い状態になってしまうのが体です。よく「頭が硬い人は体も硬い」と言いますが、実は基本的に体が硬い人は根本的にはいないそうです。しかし「自分は体が硬い!」といっている人は実は自分で体を硬くしていることに気づいて無いだけなのです。「自分の体は柔らかい」と言うことから始めてみてください。それぐらいの柔軟な脳の使い方が出来なければ体を柔らかくすることは難しいです。
心・脳・体を一つに繋げて柔らかくしていきましょう。

⑦ 感謝しよう

「感謝しよう!」まさに字のごとくです。
皆さんは、毎日一度は心から誰かに、どこかに感謝していますか?
人の遺伝子を調べると感謝されている時よりも感謝している時の方が、幸せを感じていると言われています。幸せを感じているのは脳です。脳が幸せを感じるとジャストノーティスしやすくなります。そして、感謝することに夢中になっていると不安が入る隙間がなくなって来ます。ゴルフというスポーツはまさに自爆のスポーツです。この自爆を生み出すのが不安や心配や恐れです。ですから、感謝し続けれる人はミスを生む要素を消すことが出来るのです。

さて、今回は「心からゴルフを楽しむ7つの習慣」と言うことで色々とお伝えして来ました。これらはまさに習慣に出来て初めて力になります。
ぜひ、皆さんの脳をクリアにして楽しめる為の脳を作り上げて最高のゴルフライフをお送りください。

志村 博康プロ(しむら ひろやす)

 志村 博康プロ(しむら ひろやす)

スイングファクトリー代表。高校卒業後アメリカ・サンディエゴに渡米し、USPGAプロのパトリック・E・ショウ氏に師事し、最新のゴルフ理論を学ぶ。カリフォルニアミニツアーにも参戦。京都初のTPI(Titleist Performance Institute)認定プロコーチ。メディカル、フィジカル、テクニカルにおけるゴルフのスペシャリストとして世界基準認定を取得しております。
現在、よしみねゴルフクラブ(京都市西京区)にて完全個人指導にこだわったマンツーマンレッスンを実施。

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