ザ・会員権

NICE ON 12月号【Vol. 446】


法人・個人とも入会状況は停滞。しばらく相場の調整局面は続くだろうが、年末年始は相場が上向く時期で入会には絶好の局面となる。

プロゴルフツアーは、男女とも記録的な入場者数をはじき出し、ゴルフ人気は健在と思えるものの、会員権市場は閑散としたまま。先行き不透明な経済情勢下で、法人の動きは停滞。個人も一定量の入会(買い)はあるものの、売り注文が先行する状況。様子見で増税前の駆け込み需要も不発に終わりそのムードをひきずったままだ。

消費税10%時代に入り、会員権相場は当面調整局面が続くものと思われる。優良中堅コースや一部名門コースを除き、高額、低額クラスは値下げを余儀なくされている。不要コースの処分が一巡し、相場の底入れ後の法人の下期分の購入や買い替えに期待がもたれる。様子見していた個人のボーナス需要にも期待が膨らむ。例年、年末年始にかけては、相場が上向く時期に当たるため、11月中旬頃からそれを見越した入会が見られるようになった。
年末から2月上旬にかけては、法人の下期分購入の完結と、相場の下値を確認した個人の入会(購入)が相場を下支えしていくと思われる。

メンバーフィーとビジターフィーの差が縮小してはいるものの、土日祝に関しては、まだまだ差は大きく、その差額を積み重ねていけば数年で会員権購入のメリットは出てくる。また、流通性の良い会員権は資産として残る。そして、メンバーになれば、ハンディキャップの取得や各種競技会への参加、会員間の交流、クラブライフを楽しむというメリットも生まれてくる。こういったメンバーズメリットの見直しが、若年ゴルファーに広がれば入会がさらに進むだろう。メンバーゴルファーの大半を占める熟年層が、メンバーとしての楽しさを予備軍に訴求(一緒にラウンドして教えてあげれば)していけば、メンバー志向の強い若年層が増えているだけに、会員権市場も活性化を取り戻すだろう。

関西エリアで入会希望(買い注文)が多いコースは、滋賀県では、タラオCC、彦根CC。京都府は、城陽CC、亀岡CC、日清都CC(改造計画有り)。奈良県では、飛鳥CC、オークモントGC、KOMACC、ディアパークGC、奈良ロイヤルGC。大阪府では、天野山CC(ロイヤル)、関西空港GC、聖丘CC、太子CC、阪奈CC、枚方CCなど南大阪方面が人気だ。
兵庫県は、芦屋CC(婦人)、有馬ロイヤルGC、小野グランドCC、オリムピックGC、キングスロードGC、高室池GC、宝塚高原GC、富士小野GC。和歌山県は大きな動きは見られない。
現状は、好転するのかどうか読みづらい状況でもあり、活発な動きは春のシーズンの準備に入る2月中旬頃からになるだろうと予測されている。
ただ、これから年末年始までの期間は例年入会には絶好機と言えるだろう。

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