株式会社大西ビル 代表取締役社長

大西 誠さん
Makoto Ohnishi

NICE ON 4月号【Vol. 438】

今回のゲストは京都の中心街、四条通に本社を構え不動産賃貸業・保険代理店業などの事業を営む株式会社大西ビル代表取締役社長 大西誠さんです。ご本人はお話の中で「遊ぶのが得意中の得意」と語っておられましたが、創業者のお父様の後を継ぐべく高校卒業後、自社経営の飲食店経営を皮切りに、大学在学中には会社業務に関する資格を取得、卒業後は本格的に経営に参画するなど着実に実績を積み重ねてこられました。また、地元の四条繁栄会商店街振興組合専務理事や母校の同窓会副会長など人とのつながりを大切にしてこられ、ここ2〜3年はまっているとおっしゃるご趣味のゴルフがその潤滑油になっておられるご様子です。

取材日:2019年2月18日/場所:株式会社大西ビル本社(四条烏丸大西ビル)


お仕事のこと

株式会社大西ビルの事業内容についてお聞かせください。

大西 主な業務としては不動産賃貸業、保険代理店業です。現在自社ビルとして本社ビルの四条烏丸大西ビル、四条高倉大西ビル、縄手新橋大西ビルを所有しています。ここ四条烏丸ビルは通常のオフィス、四条高倉ビルはショップ系、縄手新橋ビルは飲食業のテナントさんが多いですね。また、保険代理業では生命保険・損害保険の代理店として生損保5社と委託契約をしてサービスをご提供しています。

賃貸業経営も昨今なかなか難しいかと思いますがいかがでしょうか?

大西 おかげさまで、いずれもほぼ100%の入居率となっております。

それはすばらしいですね。やはり管理などには気を付けておられるのでしょうか?

大西 顧客満足度向上のためにビルのメンテナンスや改修工事などには特に心を配っています。お客様に快適に安心してご入居いただけるような努力は怠らないことが必要だと考えております。

不動産の良しあしは管理が決め手とも言われますね。様々な業態のテナントさんが入居されておられるようですが、おつきあいも大切ですね。

大西 お客様はもちろんですが、地域の方たちとのコミュニケーションも非常に大切だと考えています。私は現在、四条繁栄会商店街振興組合の専務理事を務めさせていただいております。文字通り四条通商店街の活性化を目的とした組合ですが、商店街も時代の流れに合わせて変化していかなければいけないと考えています。今、競合の京都駅周辺がものすごくパワーがあって企業や観光客もたくさん集まってきています。四条通が京都の中心となるべく、理事の皆さんを中心として毎日取り組んでいるのが現状です。私も微力ながら貢献していきたいと思っています。

四条烏丸大西ビル(本社)

四条高倉大西ビル

縄手新橋大西ビル

会社の繁栄のためにも地域の活性化は欠かせませんね。社長にご就任されたのはいつ頃でしょうか?

大西 創業者の父の後を継いで(株)大西ビルの代表に就任したのは2006年です。開業40周年に当たる年でした。

後継者としてお父様からは帝王学を学ばれたのでしょうね。

大西 そういった大げさなものではないですが、父の後姿を見て自然に学びましたね。高校卒業後は自社が経営する飲食店の経営に携わらせてもらい、バブル絶頂期から下り坂になるまでを体験し、いい社会勉強になりました。大学在学中には保険代理業務を行うための損害保険・生命保険の保険募集人資格を取得しました。

10〜20代と言えば遊びたい盛りだと思いますが、後継者としての勉強もしなければいけないのでつらいところですね。

本格的な無線室と無線アンテナ

大西 でも、仕事一辺倒でもないですよ。プライベートも結構エンジョイしていましたから(笑)。小型船舶の操縦士の免許やらアマチュア無線技士の資格などを取って、趣味として楽しんでいます。小型船舶操縦士免許は運転手をせよとの父の命令で取得しました(笑)。父がプレジャーボートを友人たちと共有して、今は禁止されていますが、琵琶湖花火大会を見に行っていました。ただ、維持費がかかるために今はもう手放してしまい、私は免許を持っているだけですが・・・。

先代社長のお父様の影響は大きかったのでしょうね。

大西 そうだと思います。大学卒業後は徐々に会社経営にも参画するようになりましたが、様々なかたちで父の後姿を見て、父がつき合っている人たち・・・お得意先様をはじめ、銀行さんとかライオンズクラブの方々、友人の皆さんには今もいろいろアドバイスをいただいていて、おかげ様で今までやってこられたと感謝しています。ですから私としては父から受け継いだ不動産を維持し、次の世代へ継承していくのが一番の使命だと考えています。

ゴルフライフについて

それでは、ここからは大西さんのゴルフライフについてお伺いしたいと思います。ゴルフを始められたのはいつ頃でしょうか?

大西 中学一年生の頃です(笑)。当時父は仕事の関係でゴルフを結構真剣にやっていまして腕前もかなりのもので、メンバーだった蒲生ゴルフ倶楽部のシングルでした。その父の影響もあって私もゴルフを始めました。父のお古のクラブを譲ってもらい、右も左もわからないまま7番アイアンとピッチングウェッジで練習していました。

どなたかに習われたのでしょうか?

大西 中学校にゴルフ研究会というのがあってそこへ入ってランニングだとかボール打ちなどをやっていましたが、私は元来持久力が必要なスポーツが苦手で(笑)、ゴルフもあまり好きな方ではありませんでした。ですから、高校からはアメリカンフットボールのクラブに入りました。瞬発力が勝負のスポーツなので合っていると思いました(笑)。ただ、そのクラブが廃部になってしまい今度はサーフィンをするようになりました。これは性に合ったのか今でも続けています。サーフィンはボードさえ長くすれば乗れますし、年齢を重ねても結構楽しめるんですよ(笑)。

基本的に運動神経がいいのでしょうね。ゴルフはその後続けられたのでしょうか(笑)。

大西 大学では体育の授業でゴルフを取りましたが、あまり熱心ではありませんでした(笑)。初ラウンドは2年生の終わりに体育の授業で連れて行ってもらった太閤坦カントリークラブでした。若い頃はあまり楽しいと思わなかったですね(笑)。

やはり本格的に取り組まれたのは社会人になってからでしょうか。

大西 30〜40代は月に1回か2回行くか行かないかのペースで付かず離れずという感じでした。それが、遅ればせながら2〜3年前くらいからちょっとはまってしまいまして・・・(笑)。

サーフィン仲間と

四条繁栄会商店街振興組合コンペにて

何かきっかけがございましたか(笑)?

大西 得意先の社長さんにゴルフ好きな方がおられてその方の影響です。それまではクラブも父や先輩のお古を使っていたんですが、新しいものに買い替えたりヘッドをもうちょっとフックフェイスにしようかとかシャフトを買い替えた方がいいかとか自分なりに工夫するようになりました(笑)。

それは大変な進歩ですね(笑)。現在はどのくらいのペースでラウンドされていますか?

蒲生ゴルフ倶楽部にて

大西 平均的には月4〜5回ですが、多い時には月8〜9回くらいでしょうか(笑)。昨年の10、11月はさすがにこれはあかんやろうというくらい行っていましたね(笑)。実は昨日も蒲生GCへ行ってきました(笑)。少々雨模様で風もあって寒かったですね。絶好のコンディションに巡り合うのは、年に1回あるかないかですね。

ご一緒されるのは主にどのような方々でしょうか?

大西 やはり仕事関係の方や四条繁栄会商店街振興組合の方たちが多いですね。また、私の母校である同志社大学法学部同窓会の副会長を現在仰せつかっておりまして、その関係で大学の同級生のグループとラウンドする機会も多いです。その他では昨年の正月に「大西会」という定期的に集まる会を作っていただいて(笑)、2か月に1回くらいのペースでラウンドしています。

メンバーはどのような方たちですか?

大西 主に縄手新橋ビルにご入居いただいている飲食店の店主の皆さんが中心です。4階建てのビルなんですが、各階のお店から皆さん参加していただいています(笑)。

テナントの皆さんたちとのコミュニケーションも図られますしお仕事にも役立ちそうですね(笑)。お話は変わりますが、大西社長のメンバーコースはどちらでしょうか?

大西 蒲生ゴルフ倶楽部、琵琶湖カントリー倶楽部、信楽カントリー倶楽部のメンバーです。メインは蒲生GCです。

競技会などにも参加されておられますか?

大西 信楽CCでは月例に出るようになってきました。ただ、継続的に競技会に参加するというスタンスがあまり得意ではないものですから、まだ暫定ハンデをいただいているだけなので、30そこそこですが・・・。

社長は競技志向というよりも、気の合う方たちとゴルフをエンジョイしたいというスタイルのようにお見受けしますが、ゴルフを始められてよかったことはどのようなことでしょうか?

大西 ゴルフは老若男女、みんなが一緒に楽しめるところがいいなと思います。死ぬまでできるスポーツと言ったらゴルフしかないんじゃないかな。やはり楽しいですよね。

今までラウンドされて心に残っておられるゴルフ場はおありですか?

大西 昨年ラウンドしたKochi黒潮カントリークラブはさすが名門という印象でした。ただ大雨に降られて寒くてどうしようかと思いましたが・・・(笑)。また宮崎県のフェニックスカントリークラブもまた行きたいゴルフ場のひとつです。シーサイド特有の海風や黒松林など、戦略性に富んだ名門コースで私など足元にも及びませんが(笑)、チャレンジし甲斐があります。

Kochi黒潮カントリークラブにて

メインコースである蒲生GCはいかがですか?

大西 蒲生GCは父に連れられて初めてまともにラウンドした思い出深いゴルフ場です。「ゴルフ場に来ているんだな」と実感させられました。重厚感と言いますか歴史のあるどっしりとした感じがいいですね。もちろんコースも素晴らしいと思います。名門と言われるゴルフ場はどこでもそうですが、とてもよく考えられたコースレイアウトになっています。琵琶湖CCにしても意外とフラットなように見せかけてラフに入ったら出てこないとか(笑)、絶妙な場所にバンカーが配置してあるとか(笑)、本当に奥が深い。やはりゴルフというスポーツには真剣に取り組まなければならないなと実感させられます(笑)。

ゴルフ会員権であるとかゴルフ場全般へのご要望がありましたらお聞かせください。

大西 難しいかもしれませんが、ゴルフ場同士がもっと提携していけばいいのにと思います。信和ゴルフグループのように提携しているゴルフ場をメンバーフィーで回れるようにすればお客さんも喜ばれるのではないかと思います。また、次世代のゴルファーを育てていくためにも若い方たちをゴルフ場へ呼び込むような施策も必要かなと思います。

最後になりましたが座右の銘ですとか、お好きな言葉などがあればお聞かせください。

大西 「一期一会」という言葉が大好きなんです。仕事でもゴルフでも人との出会いがなければ何も始まりません。その場限りの関係で終わる場合もありますが、出会ったことがきっかけになって一生の友人になることだってある。内にこもっていては誰とも出会えないので、自分の方から積極的に人と接していこうと常に心がけています。

これからも人の輪を広げていってください。本日はありがとうございました。

株式会社大西ビル
http://www.bigwest.jp/
代表取締役社長 大西 誠さん

Profile
京都市山科区在住
1962年8月24日生まれ(満56歳)
●ゴルフ歴  約44年
●所属コース 蒲生ゴルフ倶楽部/琵琶湖カントリー倶楽部/信楽カントリー倶楽部

■ 登録・解除フォーム

ご登録されたいE-mailアドレスを入力し、ご希望の項目ボタンを押してください。