ナイスオン健康コラム

NICE ON 3月号【Vol. 425】

このコーナーは京都工場保健会様のご協力により掲載しています


ラクらくストレッチ

◆膝・股関節痛対策(後編)

関節を良いポジションで安定させているのは筋肉ですから、筋力をバランスよく鍛えることが関節の痛みを予防するには最良の方法となるのですが、疲労の蓄積等による筋肉の硬化も痛みの原因となります。特に血流が悪化しやすいデスクワークの方などは、日頃からストレッチを習慣として実施することで痛みを予防するよう心がけてください。

(京都工場保健会 健康運動指導士 塚 岳伸)

膝のストレッチ

膝の痛みを訴える方の画像診断の結果を見ると、かなりの確率で関節の間隔が狭くなっています。このストレッチは関節の間隔を広げることを目的としていますので、立ち仕事など体重のかかる作業や運動の後に実施してください。
手の甲をできるだけ膝裏にぴったりとつけた状態で足首を引き上げる。テニスボールなどを挟んでも効果的。

膝①

膝②

股関節周辺筋のストレッチ

股関節周辺筋のうち、柔軟性を損なうことで関節に悪影響を与える筋肉に、お尻と、もも裏の筋肉があります。デスクワークなど座る時間の長い方ほど、椅子による圧迫によって血流が悪化しますので、仕事の合間に実施することで血流を回復させ、硬化を防ぎましょう。

お尻:足を浅めに組み(膝の少し上に足首を置く)膝と足首を手で支え、矢印方向に引き上げる。

お尻①

お尻②

もも裏:椅子に浅く座り背筋を伸ばし、息を吐きながらゆっくりと上体を倒す(少し痛いところまで)。

もも裏

※2月号で、お伝えしました運動も股関節周辺の筋肉の硬化を防ぐには良い運動ですので、是非今回のストレッチと併用してください。

効果的なストレッチのポイント
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●呼吸を止めないようにしましょう。
●ゆっくりと「痛気持ちいい」ところまで伸ばしましょう。
 ※急激に、強い痛みを感じるほど伸ばすと、筋肉は反射的に縮もうとして伸びにくくなるのです。
●繰り返し行いましょう。

安全のために
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●それぞれのストレッチは、無理のない範囲で、少しずつ増やしていきましょう。
●体調が悪い時は、無理をしないようにしましょう。
●痛みや違和感がある場合は、運動を中止して専門医に相談しましょう。


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