蒲生ゴルフ倶楽部(滋賀県)

NICE ON 12月号【Vol. 422】


優雅、精緻、爽快、感動がテーマ。
熟成されたコースと「おもてなし」の心がいきる伝統の倶楽部ライフ。

開場は1977年(昭和52年、7月21日に18ホールで仮オープン、10月10日に27ホールで正式オープン)、今年40周年を迎えた古豪のコース。
自然環境、地形ともゴルフ場最適地と言われる滋賀県の蒲生野に耽美派の巨匠・富沢誠造氏が会心のデザインを描き、関西エリアを代表する名コースに仕上げた。開場からわずか3年後の1980年(昭和55年)に日本女子プロゴルフ選手権を開催するなど、その完成度の高さは証明ずみで、合わせて全国区デビューも果たしている。プロトーナメントの会場となるなど、アマチュアの公式競技の舞台としても多くのゴルファーから高い評価を受けている。
(1980年と1983年に日本女子プロゴルフ選手権、1986年には‘86日経カップ中村寅吉メモリアルトーナメント、1985年~1993年の9年間は宝インビテーションゴルフトーナメント、また2000年には第24回三菱自動車トーナメントが開催されている)

蒲生GC鈴鹿1番ホール

蒲生GC比良2番ホール

コースは、全体の高低差がわずか20メートルとフラット。緩やかなアンジュレーション(うねり)と広く取られたフェアウエイが豪快さを印象付ける。各ホールは大きく育った樹木でセパレートされた林間風の趣があり、広いフェアウエイバンカーや立ち木がバランスよく配置されている。一見、コースの美しさに見惚れるが、プレーしてみるとなかなか手強い。競うゴルフ、味わうゴルフが巧みにミックスされた奥の深いコースだ。

蒲生GC伊吹9番ホール

ホール構成もプレーに飽きを感じさせない。距離もたっぷりありタフな鈴鹿コース。松林が美しいがラウンドするとタフさを感じる伊吹コース。戦略ルートが多く開かれ攻め易い爽快な比良コースと球趣は尽きない。コース内には彩りを添える四季折々の花木が、春には樹齢130年を越えるシダレ桜がゴルファーを迎えてくれる。美しい甍(いらか)が魅力的な寄棟造りのクラブハウスも重厚な倶楽部ライフを象徴している。
よく整備されたフェアウエイやグリーンが物語るように積極的なメンテナンスにも定評がある。6面の練習場グリーンのほか、アプローチ、バンカーの練習場も完備され施設も充実している。こういったゴルファーを迎えるための完全なスタンスは、落ち着いた倶楽部ライフにも反映され「おもてなし」の心が息づき、優雅な一日を約束してくれる数少ないコースのひとつといえる。

脈々と受け継がれる会員本位の運営は高評価
接待需要で法人やエグゼクティブ層も注目の銘柄

盤石な経営基盤に裏打ちされた運営は、会員本位の運営を可能にさせる原動力。接待需要や長く落ち着いたクラブライフを送れるコースを求める風潮が再び高まる中で、見直されている銘柄のひとつだ。会員の資質も高く多くの関西財界人も在籍している。コースに隣接した敷地には、古都、京都の風情を感じさせる美しい日本庭園が映える「ホテル蒲生の郷」(客室14・宿泊人数38名)も完備されている。クラブライフに重厚さと伝統を加味させた「倶楽部」へのこだわりが随所に見受けられるのも、同コースの特徴だ。教育の行き届いたスタッフのおもてなしも好評だ。また、完成度の高いコースに最新のコースナビ付乗用カートを導入するなどコースの進化にも積極的な対応を見せている。

ホテル外観

フロント

レストラン

コンペルーム

コースデータ

  • コース規模=27ホール・10,413ヤード・パー108
  • 設計=富沢誠造
  • グリーン=ベント2グリーン
  • 練習場=アプローチ、バンカー
  • 交通アクセス=名神高速道路・蒲生スマートICより10km(約12分)、名阪自動車道・上柘植ICからのルートも利用できる。電車利用はJR琵琶湖線(東海道本線)近江八幡駅からタクシーで約30分。(クラブバスの発着はなし。)
  • プレースタイル=原則として全組キャディー付きによる乗用カートによるプレーだが、状況に応じてセルフも可(要予約)
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