ギャラリースタンド

NICE ON 4月号【Vol. 414】


アスリートファースト・ギャラリーファーストこそ
ゴルフを盛り上げる原動力に

一昨年のリオオリンピックからゴルフが正式種目として復活したが、2020年問題等ゴルフ人口の減少が危惧される日本のゴルフ界にあって、2020年の東京オリンピックでのゴルフ競技の成功をきっかけに人気をとりもどし、再びの賑わいをもたらしてくれることが念願となっている。
日本ゴルフサミット会議は、今年の新年会に講師として鈴木大地スポーツ庁長官を招いた。鈴木氏は「ゴルフはスポーツと位置付け、公務員の立場からも、倫理規定からゴルフという文字を撤廃したい」と問題提起を行った。同サミットが掲げる今年度のテーマは、「ゴルフの活性化を図る」、「ゴルフ場利用税廃止を求める運動」、「国家公務員倫理規定における“ゴルフ”の削除」(注)、「暴力団等反社会的勢力の排除」。

注)国家公務員倫理教本より、利害関係者との間における規制(一部抜粋)「・共に麻雀等の遊技・ゴルフ・旅行をしてはならない」これらの行為は自分の費用を負担する場合でもできません

また、大手用品メーカーでもゴルフの復活には活性化の施策が最重点の命題で、それにはトーナメントプロはもとより、ゴルフの魅力に惹かれ向上心・探究心を持ち続けるアマチュアの多種多様なニーズに応えられるような新しい発見をしていきたい、とその戦略を「熱意系ゴルファー」の後押しと位置付けている。(熱意系ゴルファーは、メーカーがマーケティング上命名した言葉)
そして、インフルエンサーとなる熱意系ゴルファーの子供たちや周囲のゴルフをしたことがない人々にゴルフの魅力を伝えることで、ゴルフに興味を抱く人が増えていくと分析している。
ゴルフの魅力を直に伝える方法論として、東京オリンピックは言うまでもなく大きなエネルギーを発揮する。ただ、この東京オリンピックのゴルフの会場を巡って大きく揺れているのは、ご存じだろう。

霞ヶ関カンツリー倶楽部が規約変更、女性も正会員に認める決定

舞台となる霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県・川越市)は、名にし負う超名門コース。1933年に日本オープンを開催以来4度開催、1999年には日本女子オープンも開催、その他、日本アマチュア、日本ジュニア、アジアアマチュア選手権の舞台にもなっている。
その実績たるや輝かしいものであるが、問題となったのは、正会員約1250人は全員が男性で、女性は正会員になれず、総会の議決権も認められていないためクラブ運営に携わることができない。週日会員(月~土曜)や家族会員にはなれるが、それでも原則として女性は日曜日にプレーする事が許されていない。このことが女性差別につながり、しいてはオリンピック憲章に反しているとして、IOCからも改善要求が出されたことで、舞台としては不適当と火が付いたもの。このほか、レガシー、気候、アクセス、運営費用等々マイナスの材料が並べられた。
これを受けて、2020年東京五輪のゴルフ場となる霞ヶ関カンツリー倶楽部は3月20日の臨時理事会で規則を見直し、女性を正会員として認めることを決定しました。

名門コースが女性の会員権を認めていないのは日本の独自の文化かと言えばそうではない。あの、マスターズの舞台であるオーガスタナショナルGC(米国)もかつてはそうであったし、ゴルフの発祥地であるイギリスには、メンバーは男性に限る伝統を守っているコースもある。また、霞ヶ関CCは、会員の同伴がないと一般のゴルファーは入場できないということも引き合いに出されたが、霞ヶ関CCに限定した特徴的なものではなく、名門コースと称されるコースには共通項として存在する慣習だ。
異論を唱える側には、名門コースの有り方や存在を否定する気はない。ゴルフの発展や歴史から見ても容認する人は多い。ただ、オリンピックの会場として相応しいか否かが問題となっていたのだ。
2020年まで残された時間は少ない。全国の伝統ある名門ゴルフ場がこの問題をどのようにとらえるかは、わからないが読者の皆様は、どうお考えだろうか。

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