ギャラリースタンド

NICE ON 8月号【Vol. 442】


ますます楽しみの女子プロツアー!令和の幕開けは「黄金世代予備軍」の台頭。注目を集めるアマチュア、ユウカ・サソウ(笹生優花)の爆発力と進路は・・・。

プロツアーが面白くなければ、ゴルフ界は盛り上がらない。男子・女子とも若手プロや中堅が熾烈な争いを毎週のように繰り広げ、若年層のゴルフ参加率向上を後押ししている。特に、近年の日本女子プロツアーは、「黄金世代」(98年4月~99年3月)の活躍が目立ち新たなファン醸成に一役かっている。
プロになって昨年ツアー初優勝した勝みなみ、新垣比菜、大里桃子選手が力をつけトーナメントを盛り上げ、今年は、河本結(昨年のステップ・アップ・ツアー賞金女王)・渋野日向子・原英莉花選手が初優勝。もっとも注目を集めたのがQTランキング40位の渋野日向子選手が初のメジャーでいきなり優勝し、黄金世代6人目のツアー優勝を果たしたことだ。そして、まだ未勝利ではあるが昨年初シードを獲得した小祝さくらは毎回のように上位に顔を出す活躍をみせている。(※7月21日、2019サマンサタバサガールズコレクション・レディーストーナメントで初優勝)

海外では米女子ツアーで3勝し、世界ランキング5位(5月時点)の畑岡奈紗もいる。さらに、吉本ひかる、高橋彩華選手は関係者をも驚かせる活躍をみせている。
令和になり、注目したいのは未知数とは言われるものの、台頭が期待される「黄金世代予備軍」と目される選手たちだ。QTランキングやステップ・アップ・ツアーを覗いてみると、その中に多くの顔を見出せる。今期レギュラーツアー参戦の三浦桃香は注目選手。今後活躍が期待される小滝水音、臼井麗香、吉川桃、工藤優海選手の顔もある。
また、下部ツアーで表舞台への夢を紡ぐ瀬賀百花、高木優奈、西畑萌香、今綾奈、植竹希望、小倉ひまわり選手たちの花が開くかも知れない。同世代への出遅れ感は、きっと大きなエネルギーとなって彼女たちを上へと引き上げるに違いない。彼女たちの活躍にスポットを当てて女子ツアーを楽しむのも面白いかもしれない。

また、アマチュアで注目したい選手はユウカ・サソウ(笹生優花)選手。宮里藍 サントリーレディースオープンでベストアマに輝いたことで注目を集めた。4日間のドライビングディスタンスは、264.25ヤードとダントツの1位。将来は米女子ツアーでの参戦を夢に描く逸材だ。日本人の父とフィリピンの母の間に生まれ、両方の国籍を持つ18歳の高校生。
先頃話題となったオーガスタナショナル女子アマでも3位に食い込んでいる。気になるのは進路。大学進学も視野にあるが、米ツアーの予選会と日本のプロテストも受ける予定と言う。
多くの選択肢がある中で、彼女の選ぶ道はどこへ向かうのだろう。いずれにせよ、久々に現れた潜在能力の高さを持つ選手。女子プロ界と並んで女子アマ界も逸材の宝庫。
今年の後半戦は、ますます目が話せない展開に。渋滞する才能が花開くところを令和元年のメモリアルとして、ぜひ目にしたいものだ。

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