ザ・会員権

NICE ON 2月号【Vol. 436】


相場の動きに一服感が見られる今は、絶好の購入(入会)時期。
年末からの売り希望も一巡、シーズン直前は例年通りの春高傾向に。

昨年の夏場は、地震・台風など自然被害によるゴルフ場の入場者減がみられ会員権市場も閉塞状況を示したが、秋のシーズン以降、土日祝日を中心に来場者が回復するとともに会員権市場にも早期に活気が戻った。関西エリアの会員権の平均相場は、2年連続で1~2%の上昇を示していたが、昨年末は前月比1.2%の下げを示し、3年前の水準(82万円)に戻した。

市場は、年明けから静かな展開となった。年末は底値を拾う入会希望やボーナス需要での低額コースの買い注文がみられ、売り希望も一巡したとみられるため、今後は、春のシーズンを前にした需要で例年通りの春高傾向を示すと思われる。
入会(買い)希望が多いのは、大阪府下では、枚方、泉ヶ丘、伏尾、太子。兵庫県では、芦屋、ABC、よみうり、西宮、宝塚、三木、花屋敷など。奈良県では、奈良国際、飛鳥。滋賀県では、琵琶湖、彦根。京都府下では、城陽、京都、日清都など。価格帯やエリアに限定的な傾向はみられないが、共通項として挙げられるのは、一般社団法人制の経営、株式会員制クラブを中心に会員が経営に参画し、会員の合議による運営や会員中心の運営が堅持されているコースが注目を集めているのが特徴的。また、こういった流れの中で、名門、準名門ゴルフ場の平日会員権にも注目が集まっている。今後もこの傾向は続くとみられ、入会希望者の選択眼がコースの良し悪しやアクセス面よりも、コースの運営や経営姿勢にシフトして来ているのがみてとれる。

入会希望の中心は、名義書換料を含めた150~200万円までの中堅クラス。昨今のエントリーの取りづらさを考えても、クラブライフをもっと充実させたいという欲求を見てもメンバーになる必要性を実感しているゴルファーが増えており、入会意欲に拍車をかけているのが動きに表れている。
ゴルフ場は、大手経営グループの経営譲渡など再編化が進んでいるため、経営や運営姿勢に入会希望者の視点が注がれるのは自然の流れだろう。一方、施設の改修や改善に積極的に取り組むコースも増えており、低額クラスでもそういった積極性、時代に応じた柔軟な姿勢を示すコースも選択肢に入ってきている。旧態依然とした運営を進めるコース、動きの見られないコースは入会希望コースの選択肢からはずされていくだろう。

相場が上昇波動を描き始めると、様子見していた売り注文に動きが出るが今年の春相場は、平均相場を冷やすほどの影響はないだろう。ここしばらくは、狭い範囲内での上下動を繰り返すと見る向きが専門業者の間でも支配的。半面、3月決算をにらんだ法人筋からの入会、買い替え希望が出始めるなど、上昇基調を示す動きもあることから、2月~3月中旬までは、一進一退を繰り返す踊り場状態になるだろう。
模様眺めのこの時期は入会希望コースを絞り込む絶好機。一服感がみられる今は、入会(購入)のタイミングといえよう。

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