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NICE ON 12月号【Vol. 434】


地元勢の活躍が支える人気。米女子ツアーも地元勢健闘で人気が回復。

グローバル化を提唱し、地球規模での普及とファン獲得を目指すLPGAツアーは、今期14の国と地域で34試合が開催されている。
2年前は、シーズンを通してアメリカ勢の優勝は僅か2回だった。アジア勢の活躍・台頭で国内では人気低迷が危惧されているが、実は今期の賞金総額は6875万ドル(約77億円)で過去最高を更新している。アメリカ国内での放映時間は450時間で7年前の2倍となっている。地元勢の不甲斐なさが人気を下火にしているというのはファンのやっかみ半分とも受けとれる。事実、グローバル化したことで人気は着実に回復をみせている。その中でアメリカ勢の健闘もツアーの人気回復にはプラス材料に働いている。

今期の国別勝利数(11月4日時点)を見てみるとアメリカは8回の優勝があり、韓国の9回に続いて2位である。3位はタイの5回、4位にカナダと日本が2回で並んでいる。残り試合でアメリカ勢が勝利数を伸ばす可能性もあり、勢力図は塗り替えられるかもしれない。
注目すべきはエースクラスが不振の中、若手選手が躍進していること。そして、若手の台頭で米ツアーに対する意識にも変化が見られることだ。ベテラン選手の中には、米ツアーの冠があるのになぜ、海外での試合が多いのかという不満も垣間見られるが、若手選手はむしろ移動を楽しんでいる風潮が強いという。グローバル化をポジティブに捉える若手選手たち。米ツアーも時代とともにその様相を変えつつある。ゴルフ人気のバロメーターといわれる米女子ツアー。これからも目が離せない。

2019年改訂版ルールブックはわかり易さが重視されている

今年3月に35年ぶりにルールの改定が発表され、2019年1月1日から施行される。
R&AとUSGAが共同で改訂作業を進めてきたもので、ルールの近代化が主目的。ゴルフが魅力的なスポーツであること、誰もが適用しやすくということにも意識が注がれたため、内容はよりわかり易くなっている。今般、日本ゴルフ協会から規則集が発売されたが、これまでゴルフ規則集は1部構成だったが、今回は3部構成になっていて用途別で利用しやすいのも嬉しい。

構成は従来の「ゴルフ規則」とプレーに関する項目に絞られた簡易版「ゴルフ規則プレーヤーズ版」、競技委員会関係者向けの「オフィシャルガイド」となっている。
「プレーヤーズ版」は、わかり易さに主眼が置かれているためイラストも多く挿入され、文面も「です、ます調」と柔らかくなっており、見易い。項目建てもスタートからラウンド中と流れが掴みやすく、文章表記も理解しやすい表現が使われ初心者でもなじみやすい。楽しくラウンドするために、キャディーバッグに1冊忍ばせておきたいものだ。

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