ナイスオン健康コラム

NICE ON 6月号【Vol. 428】

このコーナーは京都工場保健会様のご協力により掲載しています


サプリメントの疑問はココで!

皆さんはサプリメントに興味をお持ちですか?日本では栄養補助食品と表記していますね。その中でよく質問を受けるサプリメントに関して厚生労働省のホームページ内からリンクされている国立健康・栄養研究所の質問コーナーに以下のようなやり取りがありましたので是非とも参考にしてください。

最近、様々なメディアで「一生に作れる酵素の量は決まっていて、消化酵素を食事で補うことで代謝酵素をその分作れるから酵素を摂取することは大切だ」などと言われていますが、本当でしょうか。

酵素が不足しているから食べ物から補給しなければならないという話は、商品の広告記事でよく見ます。しかし、このような考え方は、現在の科学的な考え方では説明できません。

一生に作れる酵素の量は決まっているわけでなく、消化酵素を作らなかった分、代謝酵素を作るということもありません。
まず、酵素はたんぱく質なので、通常は消化管で分解されて活性がなくなりますので、そのまま血液中に入って作用することはありません。

口から摂取した酵素で意味があるのは、おそらく消化管で作用する消化酵素だけでしょう。(だから胃薬には酵素が入っている物が多い)
次に、生体には様々な酵素がありますが、それらは体内で合成され、それぞれ基質特異性(働きかける物や部位が決まっている)があり必要な場所で作用しています。その他にも働きやすいpHや温度があり、人体の活動全てに関わっているのです。

様々な酵素を一括して少ないから補うなどとは言えません。


このように厚生労働省管轄の国立健康・栄養研究所では皆さまの質問に丁寧に答えてくれますので何かあれば質問されてはいかがでしょう?

世の中には広告の文言があまりにいい加減なサプリメントも少なくありませんので購入前に専門家にご相談をされたらいいでしょう。

引用:国立健康・栄養研究所のホームページ  http://www.linkdediet.org/hn/

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