今年はベストスコアをだそう!

NICE ON 5月号【Vol. 427】


結果を本気で出したい人の達成スキル

オープンウィンドウ64の制作方法と活用方法

今回は本気でベストスコアを出したい方、試合で結果を出したい方に是非試して頂きたい目標達成スキルの一つをご紹介致します。
ある人には、簡単かもしれません。ある人には、とても難しい内容かもしれません。
大切な事は、実行する事です。
どうしても結果を出したいという方は試してみる価値はあると思いますので一緒に行なってみましょう!

①言葉の意味を知る

目標達成のスキルに入る前に大切な事があります。それは目標設定に大切な5つの言葉の意味をしっかりと理解している事です。知っている気になっているとこれから行なう目標達成の的がぶれてしまう恐れがあります。
以下の5つの言葉の意味を理解している事が大切ですがしかし答えは厳密には一つではないので、あくまでも方向性として捉えて頂けたらと思います。

⑴目標・・・・・目的を達成する為に設けた目印
⑵夢・・・・・・将来実現させたいと心の中に思い描いている願い
⑶ビジョン・・・将来の理想像や未来の光景
⑷ゴール・・・・目的の為に設けた最終的な目印
⑸目的・・・・・成し遂げようと目指す事柄

以上の意味合いは代表的と思われる見解ですので皆様の中で多少変化が生まれる事は問題ありません。しかし言葉の意味をしっかりと把握する事により、意識の明確化が期待できますのでここは大切なポイントとして認識していきましょう。

●それでは5つの言葉の意味の例を挙げて説明して見ましょう。

本田宗一郎氏の場合

⑴目標・・・・1.町工場を少しでも価値のあるものに成長させる
       2.多くの優れた人材を集める
⑵夢・・・・・1.F-1レースで良い成績をあげる
       2.世界中にホンダの車を輸出する
⑶ビジョン・・ ⑴や⑵のことを映像として描きその映像を良い方に変化させる事が出来る
⑷ゴール・・・ホンダの製品が世界中に輸出され、世界中でホンダの製品が賞賛される
⑸目的・・・・ホンダの製品が世界中で賞賛されるという事は、世界中の人々がホンダの製品に助けられ、あらゆる分野において人々の役に立っている。その事により世界中の人々がより豊かで、夢のある生活を送る事が出来る手助けをしている

※上記の内容は、本田宗一郎氏の著書を元に日本の代表的な人物から推測した事例にすぎません。

(1)~(5)は、それぞれ結果を実現する、つまり達成する為にとても大切ですがこの中でもっとも大切な項目はといえば、それは「目的」です。
何のために結果を出したいのか?何のために夢を実現したいのか?これらがはっきりしている人は、結果を達成できる人であると考えます。そして、それはつまり・・・・「目的」のためであるべきで、ここが明確であるから結果を達成できると言えるのではないでしょうか?

②オープンウィンドウ64を実際行ってみよう

●オープンウィンドウ64とは?

オープンウィンドウ64を何となく聞いた事はあるという方は多いと思います。
何と言っても有名になったのは、大谷翔平選手が花巻東高校時代にこのオープンウィンドウ64を実践し今の成果に繋げていったと言われています。

大谷翔平選手のオープンウィンドウ64

言わずと知れた今やアメリカで活躍する大リーガーまで成長したのも、高校1年生時代に掘り下げたオープンウィンドウ64からの意識作りや行動が夢を実現させたと言っても言い過ぎではないのかもしれません。また、この内容を見てみるととても現実的で、実効性のある内容になっている事もとても大切な事であると言えるでしょう。

●まず自分のオープンウィンドウ64を作ってみよう

ゴルファーのオープンウィンドウ64の例①

ゴルファーのオープンウィンドウ64の例②

オープンウィンドウ64はその名のとおり64の枠がありこれらを自分なりに必要な行動を掘り下げて枠の中にその言葉を書いていきます。
まずは、中心に来るゴールを設定します。このゴールを達成する為に必要な8個の行動や意識を書き出します。書き出す時に気をつけて欲しいのは、「心」「技」「体」「生活」のバランスをとる事です。
8個の行動や意識が書き出せたら、書き出した8個の言葉をまたそれぞれの言葉に対して実行していく行動や意識を8個書き出していきます。ここまでの作業で64個の枠が埋まった事になります。
同じ言葉が何ヶ所か選ばれていても問題ありません。また、数日後に見直したらやっぱり言葉を変えたくなったりする事があります。これも何度変わっても問題ありません。しっかりと行動に移し実行していく事がとても大切です。

●オープンウィンドウ64を行なってみて・・・

いかがだったでしょうか?難しいと感じた方やとても時間がかかった方もおられると思います。もしこれらの取り組みを簡単に行なえた方がいたとしたらこれらの方々は、常に自分の取り組みや、やるべきことを考えている可能性が高いと言えるでしょう。難しかった方も、簡単に感じた方も自分の意識や考えを掘り下げられたり、多くの気づきがあったりしたことでしょう。この様に、自分に気づく事がゴルフ技術を向上させる事にとても大切なことであると考えています。
このような取り組みから、練習内容を見直して、本当に役立つ練習が出来ているのか?普段の生活に見直すべきところはないだろうか?と今一度考えて見直すことでより質の高い練習、より質の高い人格形成を試みてはいかがでしょうか!

ゴールデンウィークやお休みの時間などを有効に活用いただいて、今後のゴルフライフをレベルアップしていきましょう!

志村 博康プロ(しむら ひろやす)

 志村 博康プロ(しむら ひろやす)

スイングファクトリー代表。高校卒業後アメリカ・サンディエゴに渡米し、USPGAプロのパトリック・E・ショウ氏に師事し、最新のゴルフ理論を学ぶ。カリフォルニアミニツアーにも参戦。京都初のTPI(Titleist Performance Institute)認定プロコーチ。メディカル、フィジカル、テクニカルにおけるゴルフのスペシャリストとして世界基準認定を取得しております。
現在、よしみねゴルフクラブ(京都市西京区)にて完全個人指導にこだわったマンツーマンレッスンを実施。

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