「考えないは、考えている??」

NICE ON 9月号【Vol. 419】


「考えないは、考えている??」

一時期は、最強の思考と言われていた「プラス思考」
よく聞いたことがあると思います。
では、こんな時皆さんはどう考えますか?
朝一番のティーショット、思いっきりみんなの前でチョロを打ってしまった!
さて、こんな時皆さんはどう考えますか?
チョロだって前に進んだから嬉しい~って考えられますか?
多くの方はこれを「プラス思考」と言ったりします。どうでしょう?本当に大丈夫ですか?
心の奥底の思考、これを潜在意識と言います。実は人間の行動に伴う結果は多くの場合この潜在意識によって決定付けられていることが多いと言います。
つまり、人間は意識の中で「チョロを打ったらどうしよう」と思いながらショットに入ったとしたら、潜在意識の中では「チョロを打ちます」という意識になってしまうのです。
先ほどの「プラス思考」チョロでも大丈夫!チョロでも大丈夫!と考え続けたとしましょう。皆さんの頭の中はチョロを打つイメージで満載になっていませんか?

そうです!「考えない、考えない」は⇒「考える、考える」と一緒なのです。

では、どうしたら良いのでしょうか?
大切なキーワードは「イメージ」です。イメージは言わば動きの為の設計図のようなものです。
皆さんは御自分の家を建てる時、設計家の方に「こんな家やあんな家はいやなんです!!じゃ設計お願いします!」って頼みますか?
「玄関は広めで庭があって部屋はこれぐらいあって壁の色と素材はこんな感じで!!」ってお願いしませんか?
潜在意識は「~ない」という言葉は受け付けません。常に頭に描かれたもののみを具体化しようとするのです。

日本人は特に「心配」や「恐れ」をあまり悪いものと捉えていない傾向にあると感じます。
私が以前アメリカで生活している時に感じた事は、個人差は当然ありますが人生を楽しみ好い事だけを考えて人生を歩む多くのアメリカ人の姿でした。
辛いことや嫌な事があっても、もしかするとそれは「悪いイメージ」が作り出しているかもしれません。
当然、500ヤードのドライバーショットをイメージしてもなかなか現実は難しいでしょう。
そんな時は、自分の潜在意識にしっかり向き合って下さい。あなたの潜在意識がちゃんと言ってくれます「それ、今は無理じゃないの」「250ヤードをイメージしたら」って。
つまり、自分に向き合うことが潜在意識を上手く使いこなす為の必要条件になるのです。

さあ!9月に入りゴルフのし易い季節に入ってまいりました。
ちょっと違った視点でゴルフを楽しんで見ませんか!

志村 博康プロ(しむら ひろやす)

 志村 博康プロ(しむら ひろやす)

スイングファクトリー代表。高校卒業後アメリカ・サンディエゴに渡米し、USPGAプロのパトリック・E・ショウ氏に師事し、最新のゴルフ理論を学ぶ。カリフォルニアミニツアーにも参戦。京都初のTPI(Titleist Performance Institute)認定プロコーチ。メディカル、フィジカル、テクニカルにおけるゴルフのスペシャリストとして世界基準認定を取得しております。
現在、よしみねゴルフクラブ(京都市西京区)にて完全個人指導にこだわったマンツーマンレッスンを実施。

■ 登録・解除フォーム

ご登録されたいE-mailアドレスを入力し、ご希望の項目ボタンを押してください。