泉ヶ丘カントリークラブ(大阪府)

NICE ON 8月号【Vol. 418】


27ホール全てが異なった個性を放つ、ベント1グリーンの完成度の高い丘陵コース
メンバーシップ制が脈々と息づき、名門コースの名に相応しい洗練された運営

開場は1975年(昭和50年)8月23日。今夏42年目を迎えた古豪のゴルフ場。大阪府南部の山間に位置し、府内とは思えない広大な自然に恵まれた丘陵地にゆったりとレイアウトされている。40年を超える星霜はコースの表情に威風堂々とした風格と落ち着きを与えている。
コースは、葛城(9H、3602Y、P36)、岩湧(9H、3499Y、P36)、金剛(9H、3474Y、P36)の27ホールで構成され、全ホールがそれぞれ異なった個性を持っているためプレーにまったく飽きを感じさせない。設計は、ゴルフの真髄を知る正統派の設計家といわれる宮沢長平氏が会心のデザインを描き出し、後に耽美派の古波蔵 力氏が改造監修に加わり絶品のチャンピオンコースに仕上げた。葛城コースは、3コースの中で谷越えが多いが距離はある。メンタル面ではもっともプレッシャーがかかるコースだ。岩湧コースは、フラットで各ホールともティーグランドからグリーンが視認できる。グリーンは広く乗せ易いが、微妙なアンジュレーションがプレーヤーを悩ませる。金剛コースは、距離はさほどないがドッグレッグホールが多くティーショット如何では難易度が変わる最も戦略的なコース。

岩湧コース

同コースの特徴は個性的なホール構成に加え、グリーンにある。芝は「ペンAー1」(マスターズの舞台オーガスタナショナルGCでも使用)といわれるベント種。葉の1枚1枚にまで気を配ったメンテナンスで最高のパッティングクオリティーを生み出している。また、グリーンを囲むバンカーは白砂(希少なベトナム産)でアクセントがつけられ、美しい造形美を創り出している。
ラウンド後、バックシャンをみると心象風景に残るホールが鮮やかに浮かび上がってくる。2012年には関西オープンゴルフ選手権競技の舞台ともなり、完成度の高さを全国区でアピールした。交通アクセスも良く、梅田から高速道利用で約40分。電車で行ける都市近郊コースとしても注目されている。

金剛コース

磐石な経営基盤とゆるぎない会員本位の運営
斯界でも優良コースの評価を堅持する銘柄

開場当初からその資質に注目を集めたが、一流コースの名を今なお堅持しているのにはそれなりの素地がある。バブル期には億カンコースの仲間入りを果たした。メンバーシップ制は今なお脈々と受け継がれている。コースへの投資も惜しみなく注がれている。クラブライフは、接待コースにありがちな閉鎖性は感じられず、アットホームな空気が静かに流れている。レストランも一流の名に相応しいレベル。コーススタッフの教育も行き届いており、ゲストプレーヤーの評判も高い。コースレイアウト、経営、運営姿勢など総合評価でも常時上位ランク入り。
高額クラスの一角を占めている。接待コース及びホームコースの指定銘柄として揺るぎない人気を保っている。

フロント

売店

レストラン

大浴場

コースデータ

  • 規模=総面積約36万坪。27ホール、10,575ヤード、パー108
  • コースレート=葛城37.1、岩湧36.6、金剛36.3
  • グリーン=ベント1グリーン「ペンA-1」
  • 交通=阪和自動車道・堺ICより約7キロメートル
  • 電車利用は泉北高速鉄道・泉ヶ丘駅からタクシー。クラブバス発着あり(事前予約要)
  • 設計=宮沢 長平
  • プレースタイル=全組キャディー付き、乗用カート使用
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